ISWの特徴


 VUE-DEBUGGERをコントロールするためのソフトウェアで、MS-DOS上で動作するマルチウィンドウタイプのデバッガ・ソフトウェアです。ISWには、次のような特徴があります。

■マンマシンインターフェイスにオーバーラップ可能なマルチウィンドウを採用し、マウスを使用してビジュアルに操作することができます。以下に主なウィンドウとその機能を示します。

ソースウィンドウ
ソースファイルを表示します。このウィンドウに表示されたソースリスト上で、プログラムの実行、ステップ実行、カーソル位置までの実行、ブレークポイントの設定などを行うことができます。
逆アセンブルウィンドウ
逆アセンブルリストを表示します。このウィンドウに表示された逆アセンブルリスト上で、プログラムの実行、ステップ実行、カーソル位置までの実行、ブレークポイントの設定等ができます。また、ラインアセンブル機能を用意しているので、ウィンドウ上で直接ニモニックを入力することができます。
ダンプウィンドウ
メモリのダンプリストを表示します。また、ウィンドウ上で直接データを入力することができます。
レジスタウィンドウ
レジスタの内容を表示します。ステップ実行などでレジスタの内容が変更された時は変更部分が分かるように表示されます。また、ウィンドウ上で直接レジスタの内容を入力することもできます。
スタックウィンドウ
スタックの内容を表示します。
ブレークウィンドウ
ブレークポイントの設定、及び設定内容の表示を行います。
ウォッチウィンドウ
ウォッチポイントの設定、及び設定内容の表示を行います。
インスペクトウインドウ
変数の内容の表示を行います。
ヒストリウィンドウ
実行結果を逆アセンブル表示します。
コマンドウィンドウ
コマンドの入力とコマンドの実行結果を表示します。
ヘルプウィンドウ
ISWのヘルプを表示します。


■コマンドウィンドウを用意し、主要なデバッグ作業をコマンドでも行えるようにしています。コマンド体系は弊社のスーパーファミコン用デバッガ IS-DEBUGGER(SHVC) 等に準拠しているため、従来の開発環境から容易に移行することができます。

■ブレークポイントは、ハードウェアブレークポイント1個とソフトウェアブレークポイント10個を用意しています。

■ヒストリ機能を用意し、ユーザープログラムの実行履歴を参照することができます。ヒストリ用のメモリとして32KワードのRAMを搭載しております。

■ISASとISLKを合わせて使用することにより、ISW上でソースレベルのデバッグを行うことができます。オプションのVUCCを使用し、C言語でのソースレベルデバッグが可能です。

■C言語でのソースレベルデバッグ時、確認したい変数をソースウィンドウ上でマウスクリックするだけで、ローカル変数や他の変数の値を容易に確認することができます。これらの情報はインスペクトウィンドウに表示されます。

■一連のコマンドをファイルに登録し、自動的に実行する機能を用意しています。ISW起動時に毎回行う必要があるデバッグ環境の初期設定や、利用頻度の多い複数コマンドの並びを、1つのコマンドとして登録し実行することができて大変便利です。

■ウィンドウの状態やウォッチポイント、コマンドヒストリの情報をファイルに保存し、再起動時にこれらを以前の状態に戻すレジューム機能を用意しています。

■バーチャルボーイ用のVUEフラッシュメモリカセットをVUE-DEBUGGERに装着して、デバッグ中のプログラムをフラッシュメモリに書き込むことができます。 フラッシュメモリカセットへの書き込み時間は8Mビットで30秒、16Mビットで50秒と高速です。また、VUEフラッシュメモリカセットやVUEEPROMカセットを装着して、その内容を読み込むことも可能です。


  • MS-DOS、Windowsは米国Microsoft社の商標です。
  • IBM、PC DOSは米国IBM社の商標です。
  • 80386、80486、Pentiumは米国Intel社の商標です。
  • MacintoshはApple Computer,Inc.の商標です。
  • DOS/4GWはRational Systems,Inc.の商標です。
  • V810SFは日本電気社の商標です。
  • バーチャルボーイ、VIRTUAL BOYは任天堂の商標です。

VUE-DEBUGGERシリーズのご案内
第3版 1995年6月
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